早く大きなことを成し遂げることが、価値が高いと思って生きてきた。

そのためには、自分のからだが心が何を感じて、何を幸せと感じているのかを感じないほうが、都合がよかった。

世界も人も、怖くて、不安で、自分は早くできないし大きなことも成し遂げられなくて、ダメな子だと思った。

自分の気持ちを押し込めておいたほうが、上手くいく。周りが嫌な思いをして私を嫌わないように良い子を努めた。

いま、大人になって、いまだにつきまとう。本当の自分じゃない自分になりすぎで、自分が本当に何が楽しいのか?何が幸せなのか?

沖縄でシュタイナー教育の学校を創ろうとしている。教師をやって生徒と向き合い授業を創るプロセスの中に、授業を行い子どもたちと繋がる中で、

自分の世界の美しいものに目を向けて、世界は美しいことを味わい幸せに感じる子どもたち。

字のなりたちの物語に入り込んで、その文字を自分の手で描けた時の喜びが湧き出る子どもたち。

自然の中に、数があり、それを発見することを楽しみ、自然には美しい旋律があることに驚く子どもたち。

四則計算も、ただ記号の羅列や組み替えじゃなく、足し算、引き算、かけ算、割り算、の性質を心とからだで味わい、量感、質感を伴った式の意味を理解した時の、喜び。

音を聞く、のではなく、聴く。自分のからだと心の中に響き、その感じを味わい。人の話を最後まで聴きたいという在り方。

まだまだ、ピヨピヨの先生だけど、いま、ここ、自分を楽しみ、生きていることや学べることを喜びを感じている子どもたちを目の前に、

この子たちは、人生で大切な、かけがえのない自分を愛して大切にして、かけがえのない親、友達、先生を愛して大切にして、世界は希望と喜びに溢れていると感じはじめている。

小学生で、この基盤